Talking Heads / Talking Heads: 77 (帯付き日本盤)
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※解説・歌詞対訳
1977年に発表されたTalking Headsのデビュー・アルバムにして、ニューウェーブ、ポストパンクの歴史を語る上で欠かすことのできない金字塔。パンク・ロックが「破壊」を掲げていた時代に、Talking Headsは知性、ユーモア、ミニマルなグルーヴ、そしてアート感覚を武器に、まったく新しいロックの形を提示しました。
CBGBを拠点にRAMONESやTelevision、Patti Smithらと並んでニューヨーク・パンク・シーンを牽引していた彼らですが、そのサウンドは同世代のバンドとは一線を画しています。デヴィッド・バーンの神経質でどこか不安げなボーカル、ティナ・ウェイマスのシンプルながら強烈な存在感を放つベース、クリス・フランツのタイトなドラミング、そしてジェリー・ハリスンの鋭いギターとキーボードが織り成す演奏は、パンクの荒々しさよりも、緻密なアンサンブルと独特のリズム感に重点が置かれています。
オープニングの「Uh-Oh, Love Comes To Town」は、ファンクやポップスの要素を取り入れながらもどこかぎこちない、不思議な高揚感を持ったナンバー。続く「New Feeling」や「Tentative Decisions」では、日常の違和感や現代社会への戸惑いを独特の言葉選びで描き出し、Talking Headsならではの世界観を確立しています。
そして何と言っても代表曲「Psycho Killer」は、本作最大のハイライト。シンプルなベースラインと張り詰めたリズム、フランス語のフレーズを織り交ぜたデヴィッド・バーンのボーカルが、狂気とユーモアを同居させた唯一無二の名曲です。現在でもライブの定番として愛され続ける、ニューウェーブ史上屈指のクラシックと言えるでしょう。
「Don't Worry About The Government」では行政や都市生活を皮肉交じりに歌い、「No Compassion」では冷淡な社会への視線を描写。政治的なプロテストソングではなく、ごく普通の日常を観察することで現代社会の奇妙さを浮かび上がらせるソングライティングは、この時点ですでに完成されています。
アルバム全体を通して感じられるのは、ロックンロール、パンク、ファンク、ポップ、アートロックを絶妙なバランスで融合させた斬新さ。派手なギターソロや過剰な演奏は一切なく、余白を活かしたミニマルなアンサンブルが、後のポストパンクやニューウェーブのみならず、オルタナティヴ・ロックやインディーロックにも計り知れない影響を与えました。
本CDには、デビュー・シングル「Love → Building On Fire」をはじめ、「Sugar On My Tongue」「I Wish You Wouldn't Say That」、アコースティック版「Psycho Killer」など初期音源も収録。当時のTalking HeadsがライブハウスCBGBで培っていた荒削りな魅力や、バンドの進化の過程を知ることができる貴重な内容となっています。
1 Uh-Oh, Love Comes To Town 2:48
2 New Feeling 3:09
3 Tentative Decisions 3:04
4 Happy Day 3:55
5 Who Is It? 1:41
6 No Compassion 4:47
7 The Book I Read 4:06
8 Don't Worry About The Government 3:00
9 First Week / Last Week... Carefree 3:19
10 Psycho Killer
Written-By – Christopher Frantz*, Martina Weymouth*
4:19
11 Pulled Up 4:29
Bonus Tracks
12 Love - Building On Fire 3:00
13 I Wish You Wouldn't Say That 2:39
14 Psycho Killer (Acoustic Version) 4:20
15 I Feel It In My Heart 3:15
16 Sugar On My Tongue 2:36
(ワーナーミュージックジャパン/JAPAN 2024)
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(310)
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